またずいぶんと更新をさぼってしまった。
自分なりに日記が書けない理由を考えてみると、たぶん具体的な物事を具体的な状態で捉えることに無意識的な抵抗があるんだろうなと思う。これ前も書いてたっけかな。
その日の出来事を物語化したものを、日記として更新すればよいのだろうか。うーんそれだとハードルがまた上がる気がする。たぶんちゃんと書こうとしすぎてる。自分にとっての本当をなぞるようにして書けばいいかな。出来の悪い詩みたいに、誰にも伝わらない気がするけれど。
(言い訳はいいから書きなさいってば。)
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起きてから兄のホロスコープを眺めていた。先日帰省していた際に、ちょっとやってよと頼まれたのだ。ブラウザに映し出された円を仰ぎ見る。文字通り下から、空を見るように。星は遠くにあるものだと思っていたい。たとえそれが本当はすぐ側にあるものだったとしても。星占いとのわたしの距離の遠さは、ファンタージエンに行かないことを選んだあの日から変わっていない。
庭で採れたゴーヤはわたを取って半円切りし、じゃこと強火で炒めてチャーハンにした。どこかの海からやってきた鰹節がひらひらとその上で踊る。削られたときはもうカチンコチンだっただろうと思うと少し安堵するが、「しゅっしゅっ」というカンナの音が窓の外から聞こえてくるような気がする。腕の外側がひりひりする。
それでもおいしいものはおいしい。けろりと平らげる自分はまたファンタジージエンから遠かってしまった。というのは外ヅラで、本当は近づいているのを知っている。右と左と上と下に価値観をぶらぶらさせて、魚の目をしたわたしが泳いでる。ああ苦い、苦い。空のてっぺんに白い肝のようなゴーヤのわたがひらひらと光っている。
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