これまでInstagramのストーリーに載せていた夢の記録を、今後はブログに書いていく予定だ。その方が字数を気にせず書けるし、ワンクッションあった方が見る人の精神衛生上良いと思うからだ。
早速今日の夢の話に入っていこう。
世の中には夢の途中で一旦目が覚めて、もう一度眠ってその続きを見る、という人がいる。私はそのパターンは滅多になく、一度目覚めあと次に見るのはまた別の夢、ということがほとんどだ。だが今日は珍しく続きものの夢を見た。
(なおここで「続きの夢」というのが何を指すのか、その定義を明確にすることは話をややこしくするので避けておく。一つだけ言うとすれば、「同じ場所」が登場した場合に、それは前回からの「続きの夢」であると認識される(されやすい)ということだろう。)
正直言って夢の内容自体はつまらないものだったので、詳細は最後にまとめて記載する。ここで話題にしたいのは、その夢と夢の間で起こった現象のことだ。
夢と夢の間、半覚醒の状態のとき、私はなぜこんなにも懲りずに繰り返し悪夢を見ているのだと自分にイライラしていた。何度も起きているのだから、そのまま起きてしまうなり、軽く体を動かすなり、どうにかできるんじゃないかと。
何度目かに目覚めた時、ふと目の前に皿がある気がした。昔父の知り合いがくれた、パンのキャンペーンか何かでもらった風のムーミンの平皿だ。もう20年以上我が家にある年季の入った品だが、いつもより汚れて見えた。それを見た瞬間、なぜか私は悟ったのだ。
「ああ、こうして悪夢をきれいにしているんだ」
つまり、こういうことだ。
なんでかわからないが、私が夢を見る度に悪夢を悪夢たらしめている部分が搾り取られていき、それが皿に落ちていく。皿は代わりにだんだん汚れていくが、次の夢に移ると新しい皿に取り替えられて、それを繰り返して私の夢がキレイになっていくというわけ。おぼろげに意識ある夢の中で、ともかくそういう「設定」だった。
もうすぐ昼に差し掛かろうとする今、このことを振り返りながら考えている。気になる点は以下の通りだ。
・皿に溜まった「悪いもの」はどこへ行くのか?
・そもそも「悪いもの」とは何なのか?
・なぜムーミンのお皿だったのか?
たぶん明け方雨が降っていたからだと思うが、夢の中の「何か」が雨のようにこちら側へと流れてくるイメージは非常に面白い。それに、長年愛用してきたお皿が私を悪夢から救ってくれているというのも、何とも言えない含蓄を感じる。
今日もよく空想がはかどりそうだ。
夢の詳細
私は薄暗いホテルの一室にいた。友人や家族の清潔で心地良さそうな部屋に比べて、私の部屋は異様に天井が低く砂壁で、まるでカタコンベのようだった。照明が不十分で至る所に見えない陰の部分があり、ホラーゲームをプレイしているときのようにいつ何がそこから出てくるかひと時も気が抜けない。特に寝室は暗く、家から持ってきたらしいスタンドライトを設置することにした。だが明かりをつけた瞬間、それまで見えてなかった小さな墓標のようなものが枕元近くにあることに気付いてしまい、もう今日はここで眠ることは無理かもしれない…と思った。
そこから続く夢はあまりよく覚えていないし、そもそも上記の夢も目覚めを挟んで見た連続した夢だったような気もする。
皿を見た後に、もう一つ別の夢を見た。
私はアミューズメントパークのような超巨大建造物の中にいた。その中心部は吹き抜けになっていて、古代ギリシャを彷彿とさせる街がレプリカとしてまるごと再現されているのだった。ゆるやかな螺旋を描きながら街をぐるりと囲う石造りの階段の踊り場にベンチがあり、そこで友だちと喋っていた。するともう一人、顔見知り程度の同級生らしき女の子がやってきて、私に話があると言う。
聞けば、「小人の噂は知ってるよね?実は私の知り合いの知り合いの家に、小人が現れたらしいの。誰にも秘密にしてるんだけど、今回特別に見せてもらえることになったんだよね。一人友達を連れてきていいと言われているから、一緒に行こうよ!」とのこと。とてもうさんくさい話だが、興味も捨てきれなかったので、「私ね、人がそうやって集まる場にすごく警戒心があるの。でもそれを取り囲む人間の心理や、社会的な状況に興味がある。そういう気持ちで行ってもいいなら、行ってみたいな。もちろん小人には興味があるよ。でもそれは崇拝の対象ではなくて、観察の対象としてね」と面倒臭い返答をした。でも女の子はそれに全然耳を傾ける様子もなく、ただ「やった!一緒に行ってくれるんだね!」と都合のいい部分だけを切り取って喜んでいて、困ったな、やっぱりやめとうこうかな…と思っていた。
そうこうするうち、私はいつの間にか野菜の収穫の手伝いに来ていた。夢の中だから当たり前なのだが、前後左右、どこを見回してもちゃんと映像が見えるのが不思議でたまらず、キョロキョロとあたりを見回していた。最近のアミューズメントパークは、ここまできているのか、と感心しきりだった。
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